日本地理教育学会2013年2月千葉例会 
テーマ:地域をフィールドとする地理教育実践の再評価


日時:2013年2月23日(土)15:00-18:30

場所:専修大学松戸中学校高等学校大小会議室(100名)(JR常磐線(東京メトロ千代田線)北松戸駅東口下車徒歩10分)

主催:日本地理教育学会

14:30 受付開始 15:00 趣旨説明(田部)・会場校挨拶 桝谷有三専修大学松戸中学校高等学校校長

15:10 実践報告@「リベラルアーツ講座における地域素材の開発」小関勇次千葉県立東葛飾高等学校教諭15:40 質疑・コメント

16:00  実践報告A「ESDと地域」泉貴久専修大学松戸中学校高等学校教諭 
16:30 質疑・コメント

【休憩】

17:10  講演「身近な地域の地名学習と社会参画態度の育成」吉開潔千葉県立柏高等学校校長・元文部科学省教科調査官(地理)

17:40  質疑・コメント

18:00  総括 竹内裕一千葉大学教授・日本地理教育学会副会長・常任委員長・千葉大学附属小学校校長

【趣旨説明】

日本地理教育学会では例年2月に地方例会を行っており20132月例会は千葉地方例会として松戸市にある専修大学松戸中学校高等学校において開催する。近年の地方例会としては、2010年2月の千葉県の千葉大学、2011年2月の神奈川県の日本女子大学西生田キャンパス、2012年2月の埼玉県の獨協大学、と首都圏を一回りし、再び千葉県を会場とする。

テーマは「地域をフィールドとする地理教育実践の再評価」である。地理教育において地域をフィールドとすることの意義は論じるまでもなく明らかである。一方で、小学校社会科から高等学校地理に至るまで,地域をフィールドとすることの困難さが指摘されている。各発表者からは、それぞれの方々の実践や内外の事例を中心に魅力的なアイデアを紹介していただき、学会でその望ましい方向性を考えたいと考える。

小関会員は勤務校で力を入れているリベラルアーツ講座の中心となって活躍されているが、地理教育をコアにして歴史や公民教育等と連携する事例を中心に紹介していただく。

泉会員は今回の学習指導要領改訂の柱で世界的にも注目されているESD(「持続発展教育」)教育の第一人者の一人である。具体的な事例の紹介と今後の方向性をしめしていただく。

吉開会員は平成20年版の中学校社会科及び平成21年版の高等学校地理歴史科の学習指導要領作成に中心となって従事した。身近な地域として下総台地を取り上げ、「東京新田開拓」にみられる地名とその由来,さらに地名保存について考えさせる学習を通して,児童生徒の社会参画の態度を養う地理教育の在り方を提案していただく。

3人の発表者とともに、千葉県の社会科教育,地理歴史科教育を支えている方々を中心にコメンテーターをお願いし、地域の社会科教育実践,地理歴史科教育実践を発展させるための方向性を探りたい。

【対象】例会は公開しており,非会員でも参加を歓迎いたします。

【コーディネーター・問い合わせ先】田部俊充日本女子大学教授・日本地理教育学会集会委員長



2012年10月シンポジウム 小中高大連携でつくる世界の教え方 2012


主 催:日本地理教育学会 

後 援:公益社団法人日本地理学会

共 催:日本女子大学人間社会学部教育学科

日 時:平成24(2012)年10月13日(土)14:00〜19:00

会 場:日本女子大学目白キャンパス百年館低層棟百104(定員96名)

趣旨説明:日本地理教育学会の例会における「世界の教え方」シリーズはこれまで7回開催された。海外のフィールド研究を積極的に行っている地理学者と地理教育実践者のコラボレーションを目的としている。第1回「ヨーロッパの縮図としてのドイツ」,第2回「中国の教え方」,第3回「アメリカをどう扱うか」,第4回「中国&アメリカ」,第5回「アメリカ・カナダ・南北アメリカ」,第6回「オセアニア」,第7回「ロシア&アフリカ」と例会での発表を重ねてきた。これらのフィールドの多くは従来の教科書でもよく扱われている地域であり,活発な議論や実践を蓄積することができた。一方で,新しく脚光を浴びることになった南アメリカ,アフリカ,そしてロシアについても新しい取組みを紹介していただいた。今回のシンポジウムは7回の発表を総括し、その方向性を確認することを「第1部:日本地理教育学会・例会“世界の教え方”シリーズのこれまで・これから」として開催したい。「第2部:世界史との連携の可能性」では,世界認識をしていく上で欠かせない地理と世界史の連携の可能性について追究したい。このシンポジウムを契機として,学校現場での斬新な教育実践の取り組みを期待したい。


第1部:日本地理教育学会・例会“世界の教え方”シリーズのこれまで・これから

 実践発表@「小学校における世界地理の取り扱い」吉田和義(創価大学)
 実践発表A「中学校における「世界の諸地域」学習のあり方」荒井正剛(東京学芸大学附属竹早中)
 実践発表B「高等学校における地理教育」近藤裕幸(愛知教育大学)
 研究報告「世界をともに学ぶ−地理学習・地理教育活性化にむけた地理研究者の役割」椿真智子(東京学芸大学)
 コメント:池俊介(早稲田大学)

第2部:世界史との連携の可能性 

 実践発表C「マルコと考える『移民の世紀』」風間睦子(東京都立国分寺高校・世界史) 
 コメント:北村暁夫(日本女子大学・西洋史)
 研究報告:「世界史と地理との連携の可能性」田尻信壹(共立女子大学・世界史・前文部科学省教科調査官)  コメント:井田仁康(筑波大学)

総括:矢ヶ崎典隆(日本大学・会長)

【対 象】 社会科教育,地理教育に携わる教員をはじめ,関心のある方。例会は公開しており,非会員でも参加を歓迎いたします。

【問い合わせ先】コーディネーター:日本女子大学人間社会学部教育学科 田部俊充

    214-8565 川崎市多摩区西生田1−1−1  E-mail:


2012年6月例会 世界の教え方Z ロシア&アフリカ


主催:日本地理教育学会集会委員会 

日時:2012年6月23日(土)15:00-18:30

場所:東京学芸大学S(南)棟1階・S103教室(定員104名)

コーディネーター:田部俊充(日本女子大学)・椿真智子(東京学芸大)

プログラム

あいさつ・趣旨説明10

前半実践発表

「中学校社会科におけるロシアの教材化を考える−ロシア沿海州における巡検をふまえて−」

中村洋介(公文国際学園)30分(5分程度の質疑を含めて)

講演

 移行期後のロシアをとらえるその地理学的アプローチ−」小俣利男(東洋大学) 30分(5分程度の質疑含め)

休憩10

後半実践発表

「高等学校地理におけるアフリカの教材化−大学入試の傾向と対策を中心に−」立川和平(海城中・高等学校)30分(5分程度の質疑を含めて)

講演

 アフリカの自然と人間 −アフリカへの地理学的アプローチ−」山縣耕太郎(上越教育大学) 30分(5分程度の質疑含め)

休憩10分 質疑30分 コメント20分 おわりに・次回の予告10


【趣旨説明】

6月例会は,世界の教え方シリーズの7回目。今回は,新しい試みとして,ロシアとアフリを中心に世界地誌学習の方向性を探りたい。世界の教え方シリーズは,海外のフィールド研究を積極的に行っている地理学者と地理教育実践者のコラボレーションを目的としている。第1回「ヨーロッパの縮図としてのドイツ」,第2回「中国の教え方」,第3回「アメリカをどう扱うか」,第4回「中国&アメリカ」,第5回「アメリカ・カナダ・南北アメリカ」,第6回「オセアニア」といったように例会での発表を重ねてきた。これらのフィールドは,現行の教科書でもよく扱われている地域であり,活発な議論や実践を蓄積することができた。一方で,2013年4月から本格実施される新中学校社会科地理的分野において脚光を浴びることになった「世界の諸地域」のアフリカ,そしてロシアについては,実践の充実はこれからある。中村会員,立川会員からはその先行的な実践の取組みを紹介していただく。また,講演をお願いした小俣会員,山縣会員からは,ロシア,アフリカを事例にして,世界地誌学習の内容,方法を説明していただく。この発表を契機として,多くの地理教育実践者の学校現場での教育実践の取り組みを期待したい。