2009年度例会
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■日本地理教育学会2009年度地方例会(千葉地理学会共催)■
「動態地誌学習をどう実践するか」
主催 日本地理教育学会集会委員会・千葉地理学会
日時 2010年2月27日(土)14:00〜17:30
場所 千葉大学教育学部 2号館 2111教室
(JR総武線「西千葉」駅,または京成千葉線「みどり台」駅下車。徒歩約8分)
http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/route.html
○基調提案 吉開 潔(千葉県教育委員会・前文部科学省教科調査官)
「動態地誌学習の基本的考え方と実践の方向性」
○実践発表1 長倉 健(千葉県県民生活課・前千葉市立打瀬中学校)
「中学校における動態地誌学習の実践に向けて」
○実践発表2 小林正人(都立鷺宮高等学校)
「高等学校における動態地誌的学習の在り方と実践に向けて」
○コメンテーター 安藤 清(千葉県立佐原高等学校)
座長 竹内裕一(千葉大学)
今次の学習指導要領改訂においてもっとも際だった改変は,中学校における地誌学習の復活です。地誌学習重視の方向性は,2009年3月に公表された「高等学校学習指導要領」の「地理B」においても世界の地理的認識を深めるために世界地誌学習を充実させることが謳われており,中・高に共通した改変であることがわかります。
現行学習指導要領の地理的見方・考え方,学び方の習得をめざした地理学習から地誌学習への回帰は,いわゆる「ゆとり教育」・「低学力」批判の中から導き出されたという側面が強いと思われますが,そのことだけでは捉えきれません。しかも,その地誌学習は動態地誌学習であることが求められています。
今,なぜ動態地誌学習なのか。今年度の千葉地方例会は,千葉地理学会との共催により,地誌学習のあり方,とりわけ動態地誌学習の実践の方向性を考えてみたいと思います。既に,中学校では地理的分野の教科書編纂作業が進み,動態地誌学習の全体像がおぼろげながら見えつつあります。しかし,教育現場になじみの薄い動態地誌学習を実践するには,導入された理念とその本質を十分に理解する必要があるでしょう。
■日本地理教育学会2009年11月例会■
小中社会科・地理のニューウェイブを提案する−防災・観光・ESD−〜小学校社会科と中高地理の教科調査官をまじえて〜
日時:2009年11月1日(日)14:00〜17:00
会場:日本女子大学目白キャンパス百年館低層棟1F 百年館低層棟104教室
【趣旨説明】
本例会は,2008年3月に公示された新学習指導要領の小学校社会科,中学校社会科地理的分野において,改訂のポイントとなっている防災,ESD(持続発展教育)について,その地理教育的な意義を論議したい。また,次の改訂に向けての期待が高まる観光について,その具体的な実践への試みを通じて今後への展望を論議したい。当日は,以上のような報告を頂いたうえで,フロアからの意見をも頂戴しながら具体的な実践に向けての議論を深めていきたい。
地理教育の新しい提案「防災」「観光」「ESD]について,小中のみならず,幼稚園や高等学校の先生方からのご意見も歓迎したい。
【日程】
「小中社会科における防災学習の役割とおもしろさ」大西宏治(富山大学)
「小中社会科における観光を題材とした学習の魅力」寺本潔 (玉川大学)
「新学習指導要領と持続可能な社会づくり(ESD)の授業構成」中山修一(広島大学名誉教授)
コメント 具体的な提案を目指して
澤井陽介(文部科学省教科調査官・小社会)
濱野清 (文部科学省教科調査官・中高地理)
【対 象】社会科教育,地理教育に携わる教員をはじめ,関心のある方。例会は公開しており,非会員でも参加を歓迎いたします。
【問い合わせ先】e-mail: 日本女子大学人間社会学部教育学科 田部俊充
〒214-8565 川崎市多摩区西生田1−1−1 FAX:044-952-6780
●日本地理教育学会6月例会のご案内
地理教育と世界史教育のコラボレーション〜地理と世界史の教科調査官をまじえて〜
日時:2009年6月28日(日)15:00〜17:30
会場:東京学芸大学南講義棟S303(中央線武蔵小金井駅下車バス10分) 会場が変更になりました(6月1日追加情報)
テーマ:地理教育と世界史教育のコラボレーション
講演 吉開潔(千葉県教育庁教育振興部副参事兼指導課教育課程室長 前文部科学省教科調査官(地理))「地理教育と世界史教育のコラボレーション」
報告1 堀井美穂(芝浦工業大学柏中学高等学校)「地図活用で世界史教育を深めよう」
報告2 川副 聡(東京都立豊島高校)「地球市民的資質の育成を目指す世界史学習」
コメンテーター 田尻信壹(富山大学・教科調査官(世界史))
「世界史教育と地理教育のコラボレーション」
総括 志村喬(上越教育大学)
コーディネーター 田部俊充 (日本女子大学)・寺尾隆雄(大妻中学校・高等学校)
【趣旨説明】
日本地理教育学会では,2007年10月例会において,「日本史教育から地理教育へのアプローチ」(寺尾隆雄大妻中学校・高等学校),「小学校における「地理・歴史科」「地理科」「歴史科」の取り組み」(関口達紀板橋区立板橋第六小学校)の2つの発表がなされた。そこでは,吉開潔教科調査官,浅川俊夫前教育課程調査官,井田仁康筑波大学教授より,具体的なレベルにおいて研究を深めることの重要性について示唆がなされた。
これに続く2009年6月例会においては,まず吉開潔教科調査官(地理)より,2012年度から中学校,2013年度から高校で本格実施される新しい学習指導要領(中高地理)の要点と世界史教育との連携についてのご講演をいただく。
次に,世界史教育において地理教育との模索をしている二人の高等学校世界史の実践家からそれぞれの学校におけるリアルで斬新な取り組みをご紹介いただく。
そして,教科調査官(世界史)を兼務している田尻信壹富山大学教授より,新しい学習指導要領(中歴史高世界史)の要点と地理教育との連携の可能性について,具体的な実践を想定しながらのコメントを予定している。
日本学術会議の「高校地理歴史科教育に関する分科会」(油井大三郎委員長)では高校地理歴史科における地理と歴史との関連の問題が取り上げられている。本来,地理と歴史(日本史・世界史)との関係だが,今回はそのなかの世界史との関連で考えていきたい。本例会を通じて,融合や統合ではなく,地理と歴史の相互の特性を活かした連携の方向性を,幼小中高の一貫性の中で探りたい。
【対 象】 社会科教育,地理教育に携わる教員をはじめ,関心のある方。例会は公開しており,非会員でも参加を歓迎いたします。
【問い合わせ先】e-mail:
日本女子大学人間社会学部教育学科 田部俊充
〒214-8565 川崎市多摩区西生田1−1−1 FAX:044-952-6780